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造り手紹介:ZARO (ザロ)

ZAROは1348年からスロヴェニア南西部のイゾラという港町でワインを製造しており、700年の歴史を誇るイストラ半島で最古のワイナリーです。 当初は2haのオリーブ畑からスタートしましたが、現在ではぶどう畑とオリーブ畑を合わせて約20haを所有し、家族経営で切り盛りしています。スロヴェニアでは0.5ha以下の小規模生産者が多く、20haは非常に広大です。   ZAROは、代々受け継がれてきた伝統を重んじながらも、現代的な手法を取り入れてワイン造りを進化させています。特に1991年にスロヴェニアが独立して以降は、1994年から栽培からボトリングまでの一貫した生産体制を確立しました。 最近では、2015年に世代交代が行われ、現在は32歳のマテーシュが中心となって活動しています。 ZAROの畑には多彩な花が咲き、カバークロップが土壌を守り水分を保持しています。土壌は中性で、海岸から1kmの位置にあり、ミネラルが豊富です。丘の中腹に広がる畑は、南向きで日照時間も長く、海風が湿気を減少させるため、病気のリスクも低いです。     ワイン造りにおいて、ZAROはキュヴェごとにぶどうの房数や葉の枚数を調整し、区画や収穫のタイミング、選果基準を変えています。 例えば、黒ぶどうのレフォシュクは、フレッシュなロゼワイン用に酸味が最も高い9月上旬に収穫し、上級キュヴェ用には糖度がピークに達するまで待ちます。このため、果汁の糖度は30度に達しますが、酸のバランスが取れており、非常に良い仕上がりになります。ZAROは「ワインの全てはぶどうから始まる」と信じています。   自然派ワインを造る理由についてマテーシュは、ワインに対する哲学の根底には「好き」が重要だと語ります。スロヴェニアはオーガニック産業が発展しており、自然に寄り添った栽培が大切です。若い世代が熱心に先輩から学び、イストラの生産者ネットワークで助け合う姿勢は、希薄になりつつある人間関係の中で重要なものです。この挑戦的な精神が、スロヴェニアのワイン業界を今後も牽引していくことでしょう。マテーシュもその一員として、未来を切り拓いていくに違いありません。              

造り手紹介:ZARO (ザロ)

ZAROは1348年からスロヴェニア南西部のイゾラという港町でワインを製造しており、700年の歴史を誇るイストラ半島で最古のワイナリーです。 当初は2haのオリーブ畑からスタートしましたが、現在ではぶどう畑とオリーブ畑を合わせて約20haを所有し、家族経営で切り盛りしています。スロヴェニアでは0.5ha以下の小規模生産者が多く、20haは非常に広大です。   ZAROは、代々受け継がれてきた伝統を重んじながらも、現代的な手法を取り入れてワイン造りを進化させています。特に1991年にスロヴェニアが独立して以降は、1994年から栽培からボトリングまでの一貫した生産体制を確立しました。 最近では、2015年に世代交代が行われ、現在は32歳のマテーシュが中心となって活動しています。 ZAROの畑には多彩な花が咲き、カバークロップが土壌を守り水分を保持しています。土壌は中性で、海岸から1kmの位置にあり、ミネラルが豊富です。丘の中腹に広がる畑は、南向きで日照時間も長く、海風が湿気を減少させるため、病気のリスクも低いです。     ワイン造りにおいて、ZAROはキュヴェごとにぶどうの房数や葉の枚数を調整し、区画や収穫のタイミング、選果基準を変えています。 例えば、黒ぶどうのレフォシュクは、フレッシュなロゼワイン用に酸味が最も高い9月上旬に収穫し、上級キュヴェ用には糖度がピークに達するまで待ちます。このため、果汁の糖度は30度に達しますが、酸のバランスが取れており、非常に良い仕上がりになります。ZAROは「ワインの全てはぶどうから始まる」と信じています。   自然派ワインを造る理由についてマテーシュは、ワインに対する哲学の根底には「好き」が重要だと語ります。スロヴェニアはオーガニック産業が発展しており、自然に寄り添った栽培が大切です。若い世代が熱心に先輩から学び、イストラの生産者ネットワークで助け合う姿勢は、希薄になりつつある人間関係の中で重要なものです。この挑戦的な精神が、スロヴェニアのワイン業界を今後も牽引していくことでしょう。マテーシュもその一員として、未来を切り拓いていくに違いありません。              

造り手紹介:ROJAC ( ロヤッツ )

  ラベル右側に描かれている男性は当主ウロス・ロヤツ、左側は彼の親友ボリス・ノヴァクです。この二人の名前を組み合わせて「ボラッツ」というワイン名が生まれました。彼らの目標は「美味しい赤ワインを造りたい!」というシンプルな願いから始まりました。     ロヤツはスロヴェニア西部のプリモルスカ地方、イストラ地区の港町イゾラを拠点としています。 海岸から少し内陸に進むと広がる丘陵地帯には、黒ぶどうの畑が広がり、ロヤツ家は何世代にもわたってこの地でワインを造ってきました。 1980年代、スロヴェニアでは品質の悪い赤ワインが多く、コーラを混ぜて飲むことが一般的でしたが、これはどの生産者にとっても望ましくない状況でした。 それから数十年が経ち、品質は改善されましたが、スロヴェニアでは依然として白ワインが主流であり、赤ワインの生産量は少ないままです。しかし、ロヤツ家は代々この現状を打破し、優れた赤ワインを造るために努力してきました。   スロヴェニアは全体的に冷涼な気候のため、赤ワインの品種が限られていますが、イストラ地区は地中海性気候で、夏は暑く、昼夜の寒暖差や海風の影響で、酸と糖のバランスが良いぶどうが育ちます。   特にレフォスクという品種はローマ時代以前から栽培されており、濃厚な色合いと豊かな酸味を持っています。ロヤツはこの品種を使い、1本のぶどう木からわずか1kgの収量を守りながら、丁寧にワインを造っています。   彼らのワインは天然酵母を使用し、温度管理を行わずに開放型の大樽で15日間発酵させます。1日4時間、手作業で果帽を押し沈める作業を行い、果皮の成分を抽出します。 発酵後は18ヶ月、フレンチオークとスロヴェニアオークの古樽で熟成させ、その後さらに6ヶ月間ステンレスタンクで寝かせます。清澄は自然沈殿を待ち、フィルターは使用しません。月光の元、2020年9月に瓶詰めされました。     ウロスは「スロヴェニアで一番美味しい赤ワインを造るのはROJACだ!」と自信を持って言い切ります。彼のワインはその情熱とこだわりが詰まっており、飲むと自然と笑顔がこぼれる美味しさです。今すぐ楽しめるのはもちろん、さらに寝かせても良い極上の赤ワインを、ぜひ一度お試しください。        

造り手紹介:ROJAC ( ロヤッツ )

  ラベル右側に描かれている男性は当主ウロス・ロヤツ、左側は彼の親友ボリス・ノヴァクです。この二人の名前を組み合わせて「ボラッツ」というワイン名が生まれました。彼らの目標は「美味しい赤ワインを造りたい!」というシンプルな願いから始まりました。     ロヤツはスロヴェニア西部のプリモルスカ地方、イストラ地区の港町イゾラを拠点としています。 海岸から少し内陸に進むと広がる丘陵地帯には、黒ぶどうの畑が広がり、ロヤツ家は何世代にもわたってこの地でワインを造ってきました。 1980年代、スロヴェニアでは品質の悪い赤ワインが多く、コーラを混ぜて飲むことが一般的でしたが、これはどの生産者にとっても望ましくない状況でした。 それから数十年が経ち、品質は改善されましたが、スロヴェニアでは依然として白ワインが主流であり、赤ワインの生産量は少ないままです。しかし、ロヤツ家は代々この現状を打破し、優れた赤ワインを造るために努力してきました。   スロヴェニアは全体的に冷涼な気候のため、赤ワインの品種が限られていますが、イストラ地区は地中海性気候で、夏は暑く、昼夜の寒暖差や海風の影響で、酸と糖のバランスが良いぶどうが育ちます。   特にレフォスクという品種はローマ時代以前から栽培されており、濃厚な色合いと豊かな酸味を持っています。ロヤツはこの品種を使い、1本のぶどう木からわずか1kgの収量を守りながら、丁寧にワインを造っています。   彼らのワインは天然酵母を使用し、温度管理を行わずに開放型の大樽で15日間発酵させます。1日4時間、手作業で果帽を押し沈める作業を行い、果皮の成分を抽出します。 発酵後は18ヶ月、フレンチオークとスロヴェニアオークの古樽で熟成させ、その後さらに6ヶ月間ステンレスタンクで寝かせます。清澄は自然沈殿を待ち、フィルターは使用しません。月光の元、2020年9月に瓶詰めされました。     ウロスは「スロヴェニアで一番美味しい赤ワインを造るのはROJACだ!」と自信を持って言い切ります。彼のワインはその情熱とこだわりが詰まっており、飲むと自然と笑顔がこぼれる美味しさです。今すぐ楽しめるのはもちろん、さらに寝かせても良い極上の赤ワインを、ぜひ一度お試しください。        

造り手紹介:GORDIA (ゴルディア)

    ゴルディアの当主アンドレイは、長年シェフとしてキャリアを積み、独立後はトリエステ近郊の国境の街コロンバンの丘でレストランを開業しました。彼自身が料理を作る傍ら、2012年には3.5ヘクタールの畑でワイナリーを始め、家族やレストランの顧客に自らのワインを楽しんでもらうことに強いこだわりを持ってきました。 地元食材にこだわったこのファミリーワイナリーは徐々に成長し、2022年には畑を5ヘクタールにまで拡大しました。現在では地元のレストランやワインショップで、彼の「お魚ワイン」が並び、多くの人に親しまれています。       アンドレイはレストラン経営とワイン作りを両立しつつ、健康管理にも非常に気を配っています。サイクリングやランニング、水泳などを取り入れたアクティブな生活を送り、食生活にも注意を払う彼は、喫煙率の高いスロベニアでは珍しいノンスモーカーです。   また、ワイン生産者でありながらも、毎年3月と9月には2ヶ月間禁酒するという徹底ぶりで、心身の健全さがヘルシーなワイン作りに不可欠だと考えています。 彼の畑では化学薬品を使用せず、天然酵母で発酵させ、添加物も亜硫酸以外は使用しない自然派ワインにこだわっています。 特にナチュラルバブルスロゼは年間3000本と限られた生産量のうち、半分は自家消費用です。市場には1500本が出回り、そのうち360本を手にすることができました。   家族や友人、そして自身のレストランで提供するワインに対して、アンドレイは栽培から醸造まで一切の妥協を許しません。彼の「ヘルシーなお魚ワイン」、ぜひ一度お試しください。          

造り手紹介:GORDIA (ゴルディア)

    ゴルディアの当主アンドレイは、長年シェフとしてキャリアを積み、独立後はトリエステ近郊の国境の街コロンバンの丘でレストランを開業しました。彼自身が料理を作る傍ら、2012年には3.5ヘクタールの畑でワイナリーを始め、家族やレストランの顧客に自らのワインを楽しんでもらうことに強いこだわりを持ってきました。 地元食材にこだわったこのファミリーワイナリーは徐々に成長し、2022年には畑を5ヘクタールにまで拡大しました。現在では地元のレストランやワインショップで、彼の「お魚ワイン」が並び、多くの人に親しまれています。       アンドレイはレストラン経営とワイン作りを両立しつつ、健康管理にも非常に気を配っています。サイクリングやランニング、水泳などを取り入れたアクティブな生活を送り、食生活にも注意を払う彼は、喫煙率の高いスロベニアでは珍しいノンスモーカーです。   また、ワイン生産者でありながらも、毎年3月と9月には2ヶ月間禁酒するという徹底ぶりで、心身の健全さがヘルシーなワイン作りに不可欠だと考えています。 彼の畑では化学薬品を使用せず、天然酵母で発酵させ、添加物も亜硫酸以外は使用しない自然派ワインにこだわっています。 特にナチュラルバブルスロゼは年間3000本と限られた生産量のうち、半分は自家消費用です。市場には1500本が出回り、そのうち360本を手にすることができました。   家族や友人、そして自身のレストランで提供するワインに対して、アンドレイは栽培から醸造まで一切の妥協を許しません。彼の「ヘルシーなお魚ワイン」、ぜひ一度お試しください。          

造り手紹介:MAROF (マロフ)

スロベニアのマリボルから車で1時間ほど進むと、オーストリアとハンガリーに隣接するポドラウイェ地方のゴリッチコリージョンが広がります。   この地にあるワイナリー「MAROF」を営むのがウロシュという人物です。彼はスロベニアのワイン業界で有名であり、他の生産者からも「ワインが美味しく、人柄も素晴らしい」と評価されています。彼のワイン造りへの情熱は、原料となるぶどう栽培へのこだわりに現れており、「ワインはセラーではなく畑で造るもの」という信念のもと、最高品質のぶどうを育てています。     実際、収穫時に味わったぶどうは、驚くほどの美味しさで、そのままでもワインの素晴らしさが想像できるものでした。 ウロシュがMAROFを引き継いだのは2007年。彼は畑の規模を45ヘクタールから22ヘクタールに縮小し、家族の手で管理できる範囲に集中しています。また、彼は樽で味をごまかすのではなく、ぶどうそのものの味わいと生産者の腕で勝負しています。彼の哲学は「レシピではなく、センスが重要」というものであり、他者の模倣を嫌い、自分だけのワイン造りを追求しています。職人気質でありながらも繊細で、ワインに込められた想いや哲学が、一つひとつのボトルに表れています。   MAROFのワイン造りで特に特徴的なのは「選果」です。ぶどうの圧搾前に2回の選果を行い、未熟果や腐敗果を徹底的に排除しています。スロベニアではこの選果を行う生産者は非常に少なく、高い人件費をかけても品質を最優先する姿勢が際立っています。ウロシュの手掛けるワイン「ブレグキュヴェ」は、その品質の高さにもかかわらず、並級品として提供されており、最高級のコルク「DIAM10」を使用するなど、細部にまでこだわりが見られます。     ウロシュはプロモーションが得意ではなく、畑とセラーでこそ本領を発揮する職人タイプですが、そのワインは一度口にすれば、誰もがその魅力を感じることでしょう。        

造り手紹介:MAROF (マロフ)

スロベニアのマリボルから車で1時間ほど進むと、オーストリアとハンガリーに隣接するポドラウイェ地方のゴリッチコリージョンが広がります。   この地にあるワイナリー「MAROF」を営むのがウロシュという人物です。彼はスロベニアのワイン業界で有名であり、他の生産者からも「ワインが美味しく、人柄も素晴らしい」と評価されています。彼のワイン造りへの情熱は、原料となるぶどう栽培へのこだわりに現れており、「ワインはセラーではなく畑で造るもの」という信念のもと、最高品質のぶどうを育てています。     実際、収穫時に味わったぶどうは、驚くほどの美味しさで、そのままでもワインの素晴らしさが想像できるものでした。 ウロシュがMAROFを引き継いだのは2007年。彼は畑の規模を45ヘクタールから22ヘクタールに縮小し、家族の手で管理できる範囲に集中しています。また、彼は樽で味をごまかすのではなく、ぶどうそのものの味わいと生産者の腕で勝負しています。彼の哲学は「レシピではなく、センスが重要」というものであり、他者の模倣を嫌い、自分だけのワイン造りを追求しています。職人気質でありながらも繊細で、ワインに込められた想いや哲学が、一つひとつのボトルに表れています。   MAROFのワイン造りで特に特徴的なのは「選果」です。ぶどうの圧搾前に2回の選果を行い、未熟果や腐敗果を徹底的に排除しています。スロベニアではこの選果を行う生産者は非常に少なく、高い人件費をかけても品質を最優先する姿勢が際立っています。ウロシュの手掛けるワイン「ブレグキュヴェ」は、その品質の高さにもかかわらず、並級品として提供されており、最高級のコルク「DIAM10」を使用するなど、細部にまでこだわりが見られます。     ウロシュはプロモーションが得意ではなく、畑とセラーでこそ本領を発揮する職人タイプですが、そのワインは一度口にすれば、誰もがその魅力を感じることでしょう。        

造り手紹介: GONC ( グンツ )

  最高のワインラバーには最高のワインを -Peter Gonc GONCワイナリーの歴史は1936年、曽祖父がハンガリーとの国境にあるDobrovnik村でブドウの苗木を植えたことに始まります。現在は4代目のPeter Goncが、スロヴェニアのMaribor近郊のPtuj村で家族経営のワイナリーを継ぎ、ワイン造りに情熱を注いでいます。   GONCの畑は11ヘクタールにわたり、ブドウ栽培から瓶詰めまで家族で手がけています。自然との調和を大切にし、その力に逆らうことなく従う姿勢が、ワイン造りにも表れています。Peterは、添加物を使わず、天然酵母に任せたナチュラルな方法こそが、その土地や気候、そして情熱を最も表現できると信じています。   ここまで真面目なワイナリー紹介でしたが、少し堅苦しかったかもしれません。GONCはもっとユニークで遊び心あふれる存在なので、ここからは少しファンキーに紹介していきます!   まず、ワイナリー名「GONC」には面白いエピソードがあります。名前の由来は、ハンガリー産の樽「GONC(136リットル)」からきています。彼らのワインのラベルには、「G」「1」「3」「6」という数字や点がデザインされており、これらが樽のリットル数を表しているのです。ある日、私はその点を数えてみました。本当に136個ありました。GONCのラベルには、細部にまで遊び心が詰まっており、じっくり眺めるといろいろな発見があって面白いものです。     さらに、GONCの魅力はPeterの音楽へのこだわりにも表れています。彼は大のロックミュージックファンで、ToploaderやSteppenwolf、Ram Jamなどを発酵中のワインに聞かせています。彼にとって、音楽とワインは切り離せないものであり、良い音楽なくしては良いワインは造れないと言います。彼の造る白ワインは、まるで燃料のように力強く、飲む人の心に火を灯します。そのエネルギーに満ちた味わいは、一度体験すれば忘れられないものです。     最後に、Peterが本当に伝えたいのは、ワインの詳細な説明ではありません。ワインは飲んでこそ、その声を聴くことができるのです。あなたもぜひ、GONCのワインを手に取り、自分だけの音楽を感じてみてください。                    

造り手紹介: GONC ( グンツ )

  最高のワインラバーには最高のワインを -Peter Gonc GONCワイナリーの歴史は1936年、曽祖父がハンガリーとの国境にあるDobrovnik村でブドウの苗木を植えたことに始まります。現在は4代目のPeter Goncが、スロヴェニアのMaribor近郊のPtuj村で家族経営のワイナリーを継ぎ、ワイン造りに情熱を注いでいます。   GONCの畑は11ヘクタールにわたり、ブドウ栽培から瓶詰めまで家族で手がけています。自然との調和を大切にし、その力に逆らうことなく従う姿勢が、ワイン造りにも表れています。Peterは、添加物を使わず、天然酵母に任せたナチュラルな方法こそが、その土地や気候、そして情熱を最も表現できると信じています。   ここまで真面目なワイナリー紹介でしたが、少し堅苦しかったかもしれません。GONCはもっとユニークで遊び心あふれる存在なので、ここからは少しファンキーに紹介していきます!   まず、ワイナリー名「GONC」には面白いエピソードがあります。名前の由来は、ハンガリー産の樽「GONC(136リットル)」からきています。彼らのワインのラベルには、「G」「1」「3」「6」という数字や点がデザインされており、これらが樽のリットル数を表しているのです。ある日、私はその点を数えてみました。本当に136個ありました。GONCのラベルには、細部にまで遊び心が詰まっており、じっくり眺めるといろいろな発見があって面白いものです。     さらに、GONCの魅力はPeterの音楽へのこだわりにも表れています。彼は大のロックミュージックファンで、ToploaderやSteppenwolf、Ram Jamなどを発酵中のワインに聞かせています。彼にとって、音楽とワインは切り離せないものであり、良い音楽なくしては良いワインは造れないと言います。彼の造る白ワインは、まるで燃料のように力強く、飲む人の心に火を灯します。そのエネルギーに満ちた味わいは、一度体験すれば忘れられないものです。     最後に、Peterが本当に伝えたいのは、ワインの詳細な説明ではありません。ワインは飲んでこそ、その声を聴くことができるのです。あなたもぜひ、GONCのワインを手に取り、自分だけの音楽を感じてみてください。                    

造り手紹介: KABAJ (カバイ)

  スロヴェニアのワイナリーKABAJが注目される理由の一つは、フランス出身のワイン職人、ジャン・ミッシェル・モレルの存在です。ボルドー生まれのジャンは、若い頃からワイン造りに携わり、ボルドー、イタリア、ジョージアで修行を積みました。     その後、スロヴェニア人のカティヤと結婚し、イタリアとの国境近くにあるスロヴェニアのゴリシュカ・ブルダに定住しました。彼のユニークなキャラクターと豊富な知識は、人々を魅了する一方で時に遠ざけることもありますが、特に彼を理解する韓国人インポーターのフィリッポとは強い信頼関係を築いています。「破壊と創造のジャン・ミッシェル・モレル」として知られ、スロヴェニア全土で彼の名を知らない人はいません。   ジャンは、単にワインを造るだけでなく、そのプロセスにおいても妥協を許しません。彼はKABAJ家の歴史と自然を尊重しながら、常に最高のワインを追求しています。ぶどうは自然の産物であり、年ごとにその品質や収量が異なることは避けられませんが、ジャンはそれを言い訳にしません。彼は、ヴィンテージによる品質のばらつきを極力抑えるため、徹底した技術と注意深い管理を行い、試飲なしでも安心して購入できるほど品質が安定しています。この安定性の裏には、想像を超える細心のケアと深い愛情が注がれています。   特に彼が影響を受けたのは、ジョージアワインの伝統的な手法です。ジャンはジョージアからクヴェヴリ(アンフォラ)を取り寄せ、自らのカーヴに埋めて使用しています。彼はアンフォラを使うワイナリー25社から成る『XELOBA KARTULI協会』のメンバーでもあり、古代のワイン造りの技術を現代に復活させることに情熱を注いでいます。この手法で造られる白ワインは、赤ワインのように果皮ごと発酵させた「オレンジワイン」と呼ばれ、スロヴェニアでは「After old wine」として知られています。これは、過去のワイン造りの伝統を未来に繋ぐ挑戦を象徴しています。     KABAJワインの特徴は、その土壌のテロワールやぶどうの品質だけでなく、ジャン自身の個性が色濃く反映されている点にあります。彼は「自分が手掛けたワインは、他の誰よりも自分が最も愛さなければならない」と語り、その信念がワイン造りにおける細部へのこだわりに表れています。KABAJワインを知るためには、実際にワインを飲むことが最も良い方法であり、ジャンの情熱と哲学が詰まった一杯を通じて、彼の世界を感じることができるでしょう。              

造り手紹介: KABAJ (カバイ)

  スロヴェニアのワイナリーKABAJが注目される理由の一つは、フランス出身のワイン職人、ジャン・ミッシェル・モレルの存在です。ボルドー生まれのジャンは、若い頃からワイン造りに携わり、ボルドー、イタリア、ジョージアで修行を積みました。     その後、スロヴェニア人のカティヤと結婚し、イタリアとの国境近くにあるスロヴェニアのゴリシュカ・ブルダに定住しました。彼のユニークなキャラクターと豊富な知識は、人々を魅了する一方で時に遠ざけることもありますが、特に彼を理解する韓国人インポーターのフィリッポとは強い信頼関係を築いています。「破壊と創造のジャン・ミッシェル・モレル」として知られ、スロヴェニア全土で彼の名を知らない人はいません。   ジャンは、単にワインを造るだけでなく、そのプロセスにおいても妥協を許しません。彼はKABAJ家の歴史と自然を尊重しながら、常に最高のワインを追求しています。ぶどうは自然の産物であり、年ごとにその品質や収量が異なることは避けられませんが、ジャンはそれを言い訳にしません。彼は、ヴィンテージによる品質のばらつきを極力抑えるため、徹底した技術と注意深い管理を行い、試飲なしでも安心して購入できるほど品質が安定しています。この安定性の裏には、想像を超える細心のケアと深い愛情が注がれています。   特に彼が影響を受けたのは、ジョージアワインの伝統的な手法です。ジャンはジョージアからクヴェヴリ(アンフォラ)を取り寄せ、自らのカーヴに埋めて使用しています。彼はアンフォラを使うワイナリー25社から成る『XELOBA KARTULI協会』のメンバーでもあり、古代のワイン造りの技術を現代に復活させることに情熱を注いでいます。この手法で造られる白ワインは、赤ワインのように果皮ごと発酵させた「オレンジワイン」と呼ばれ、スロヴェニアでは「After old wine」として知られています。これは、過去のワイン造りの伝統を未来に繋ぐ挑戦を象徴しています。     KABAJワインの特徴は、その土壌のテロワールやぶどうの品質だけでなく、ジャン自身の個性が色濃く反映されている点にあります。彼は「自分が手掛けたワインは、他の誰よりも自分が最も愛さなければならない」と語り、その信念がワイン造りにおける細部へのこだわりに表れています。KABAJワインを知るためには、実際にワインを飲むことが最も良い方法であり、ジャンの情熱と哲学が詰まった一杯を通じて、彼の世界を感じることができるでしょう。