最高のワインラバーには最高のワインを -Peter Gonc
GONCワイナリーの歴史は1936年、曽祖父がハンガリーとの国境にあるDobrovnik村でブドウの苗木を植えたことに始まります。現在は4代目のPeter Goncが、スロヴェニアのMaribor近郊のPtuj村で家族経営のワイナリーを継ぎ、ワイン造りに情熱を注いでいます。
GONCの畑は11ヘクタールにわたり、ブドウ栽培から瓶詰めまで家族で手がけています。自然との調和を大切にし、その力に逆らうことなく従う姿勢が、ワイン造りにも表れています。Peterは、添加物を使わず、天然酵母に任せたナチュラルな方法こそが、その土地や気候、そして情熱を最も表現できると信じています。
ここまで真面目なワイナリー紹介でしたが、少し堅苦しかったかもしれません。GONCはもっとユニークで遊び心あふれる存在なので、ここからは少しファンキーに紹介していきます!
まず、ワイナリー名「GONC」には面白いエピソードがあります。名前の由来は、ハンガリー産の樽「GONC(136リットル)」からきています。彼らのワインのラベルには、「G」「1」「3」「6」という数字や点がデザインされており、これらが樽のリットル数を表しているのです。ある日、私はその点を数えてみました。本当に136個ありました。GONCのラベルには、細部にまで遊び心が詰まっており、じっくり眺めるといろいろな発見があって面白いものです。
さらに、GONCの魅力はPeterの音楽へのこだわりにも表れています。彼は大のロックミュージックファンで、ToploaderやSteppenwolf、Ram Jamなどを発酵中のワインに聞かせています。彼にとって、音楽とワインは切り離せないものであり、良い音楽なくしては良いワインは造れないと言います。彼の造る白ワインは、まるで燃料のように力強く、飲む人の心に火を灯します。そのエネルギーに満ちた味わいは、一度体験すれば忘れられないものです。
最後に、Peterが本当に伝えたいのは、ワインの詳細な説明ではありません。ワインは飲んでこそ、その声を聴くことができるのです。あなたもぜひ、GONCのワインを手に取り、自分だけの音楽を感じてみてください。