MAROF Breg cuvee ブレグキュヴェ 2017 【赤】

【Profile】

タイプ　赤（辛口度　★★★★☆）

産地/スロヴェニア、ポドラウィエ

生産者/MAROF(マロフ)

品種/ブラウフレンキッシュ60％、ツヴァイゲルト35％、カベルネソーヴィニョン5％

ヴィンテージ/2017

アルコール度数/13.5％

容量/750ml

適温/18℃

【Taste】

黒っぽいワインレッドとかなり濃い外観です。ブラックチェリー、カシスなどの黒系果実、ミントなどの清々しいハーブ香が広がります。香りとは裏腹にタンニンは中程度なのと、酸はイキイキと豊かに感じられます。開けたては硬質なので北の産地を思わせ、果実の奥に妖美なイメージを抱きます。次第に開いてくると完熟果実が円やかなコクとなりポジティブな印象を受けます。緊張がほぐれてくると出汁や旨味のニュアンスも現れます。このワインの最大のポイントは、アフターにかけての風味です。酸は伸びやかで、様々なアロマが重なり合って押し寄せてきます。余韻の素晴らしさはワインの魅力のひとつでもあります。なお抜栓して１～2ヶ月後(残量1/3以下)も、全く問題なく味わえるワインです。今よりも更に酸とタンニンがこなれてくるであろう将来が、とても楽しみで仕方がありません。

【Marriage】

赤身のお肉と相性が抜群です。ヒレステーキ(赤ワインソース)、つけダレに揉み込んだ牛や羊の焼き肉などはいかがでしょうか。また、フランス人によるとフォレストノワール(＝黒い森のケーキ、キルシュで煮たチェリーのコンポートを使った、ドイツの伝統的なチョコレートケーキ)の香りがワインからもすると言われたので、フォレストノワールと合わせてみるのも一興です。

【Wine making】

スロヴェニア内陸部は、黒海やパンノニア平原の影響を受け、ワイン造りに適した地域です。ローマ時代以前からぶどうが栽培されており、かつて海底だったこの地域の石灰質土壌は、サンゴや有機物の堆積によって形成されました。年間降水量は500mmと少なく、乾燥した気候が特徴です。MAROFワイナリーはこの地で、赤ワイン用のブラウフレンキッシュを中心に生産しています。ブラウフレンキッシュは、パワフルでありながらピノ・ノワールのようにエレガントで、人気の高い品種です。ワイン「ブレグキュヴェ赤」には、ブラウフレンキッシュを主体にツヴァイゲルトとカベルネ・ソーヴィニョンが5％使用されています。土壌は水晶砂や砂利、粘土が豊富で、気候は半大陸性ながら日照量が多く、気温差が激しいため、ぶどうは酸を残しつつ完熟します。収穫は9月中旬から10月中旬に行われ、丁寧な選果後、天然酵母で発酵させます。スロヴェニアンオーク樽で30ヶ月の熟成を経て、フィルターを使わずに瓶詰めされます。

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